熱心なMSXユーザーというわけじゃないけれど、コンパイルのMSX2用アクションRPG『真・魔王ゴルベリアス』がprojectEGGにて配信とのこと。このゲームで注目すべき箇所はタイトル画面。ゲーム中のグラフィックはMSX2相応で、家庭用で比較するならばファミコンやマスターシステムくらいのクオリティなんだけれど、反面タイトル画面のグラフィックはとてもじゃないけれどMSX2で描かれたとは思えない段違いのクオリティで、今見ても見応えある。

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どうやらMSXの自然画モードを使用したグラフィックらしいけれど、他にも同機種でこのレベルのグラフィックを見たことがなく、本作以外でも自然画モードを使ったゲームがあるんだろうか?ゲーム中のコミカルさ(?)からは想像できないセンスだと思う。というかタイトル画面のキャラとギャップ激し過ぎる(笑)
ちなみにゴルベリアスシリーズはマスターシステム版のみクリア済み。




●ニンテンドーダイレクト、9/24の7:00より配信開始
個人的に2年のブランクがあるファイアーエムブレム最新作の発表がある予感がするけれど、果たして?
あと番組が終わったら任天堂作品のアーケードアーカイブスが配信…だったらいいなあ。




●大手某Sの通販サイトにレトロゲームの偽物を誤って販売してしまう
某S通販で購入したレトロゲームが偽物だったとTwitterで話題になっているようだけれど、大手ショップでさえ偽物ソフトが出回るようになったと思うと気楽に通販が使えないよね。ゲームに詳しそうにもない店員が多そう(イメージです)ブックオフ&ハードオフなんて危険すぎるだろ。
もちろん第一の被害者は購入者なんだけれど、その商品を買い取ったであろう店員さんが悪いのかと言われると、バイトでしかない店員さんはそこまで責任は問えないだろうし、そもそも海賊版の存在は知らない・もし知っていても見分ける手段さえわからないのが実情だと思う(もちろんクレームがあった購入者に対して何かしらの対応すべきという前提で)。webで調べれば偽物かどうかは分かるだろうと言われても、ネット上で拾える情報なんて世の中に出回っているレトロゲームのコンマ1%以下でしかないし、BEEPやまんだらけレベルの鑑定士を育てるにもコストが掛かるし、なによりも人海戦術店を回しているような某Sやるには難しいだろう。例えば査定の毎にカートリッジの中身を開けて基板を確認するにも時間が掛かるし、それを査定の度にそこまでやっていたら買取価格や販売価格に響くくらいは店員さんの時給が発生するわけで、それは現実的ではない。

ちなみにまんだらけでは…
相場が他店より高いものの、きちんとカートリッジの中身まで見せている徹底さ。裏を返せばここまでやるには価格にも響くわけで、他の店が真似するには敷居が高すぎるし、この値段じゃ余程の人はないと買えないだろう。高い分は信頼の値段とも言える。

鑑定の方法を店でマニュアル化しようにも、年々精密な贋作が出てくるには目に見えてくるし、まさにイタチごっこ。
取り敢えず、偽物をつかまされたら店側は素直に対応するくらいしかやりようがないよね。

それに関連するかどうかはわからないけれど…
オロチさんの凄く気持ちもわかるし、実際に自分も手持ちのメガドライブソフトが全て1円になっても一向に構わないし、もし自分が亡くなっても遺族に売っても金にならないからとコレクションを業者に廃棄処分してもらっても構わないと言えるよね。金にならないのだから誰も勿体無いとは思わないだろうし(値段が付かないということはそういう事)、遺族には気を遣わなくて済むし、かなり気楽だよね(笑)


そう言うと勿体無いから欲しい人に譲ればいいとか言われそうだけれど、1円で買えるゲームを買わずに長年スルーしておきながら今更欲しいなんてよく言えるよな。


…まあ買取価格が1円だったらコレクターはますます勿体なくなって売らなくなるし、処分したい人も1本1円しか利益にレトロゲームを店に売ったりヤフオクやメルカリに出すのが面倒になってそのまま捨てるだろうし、レトロゲームに値段があるということはレトロゲームを維持するための値段でもあるんだよね。

とはいえ、オロチさんが仰る通り1円は誇張過ぎるとしても(笑)レトロゲーム相場の暴落は在庫過剰にならない限り下がる事がないし、それには世の中の全てのレトロゲーム所有者がレトロゲームを手離し、かつレトロゲームそのものの需要が無くならないと成り立たないから難しい問題だよね。レトロゲームが欲しくなるwebサイトやYouTubeチャンネルも禁止。販売店側も、全てのレトロゲーム取り扱い店が一斉に相場を調整しないと転売が発生するどころか、これは実際に秋葉原レトロゲームショップの店員さんに聞いた話だけれど「某大手古書店の店員が某T店の開店したと同時に安いレトロゲームを買い付けて自店で高く売る」という事案があったようで、嘘か本当は向こうの言い分もあるだろうから断定しないけれど(ただその店ワンフェスで買った商品を店に堂々と並べるくらいだからなあ)、もし本当ならば前代未聞(秋葉原のレトロゲームはどこも似たような相場になってしまったのはこれが理由の一つだろう)。流石に今はそういった話は聞かないけれど(汗)

あと海外勢の脅威。25年以上前の国産車が海外では日本のみで扱ってた頃の相場の数十倍で取引されているけれど、数百万もする値段がついた国産車が直ぐに売れてしまう世の中で、特殊な例がない限りは高くとも数十万程度で買えるレトロゲームは彼らにとっては楽に買える範疇でしかないから、世界規模でルールを決めるしかないよね。

個人的に実機によるレトロゲームコレクターは金持ち趣味でも構わないと思っている。レトロゲームは物理である以上きちんとした状態で何十年保管させるにはそれ相応のコストが掛かるので、保管する事を優先とするならばむしろ金持ちが持っていていいと思っているくらい。パッケージソフトは物理である以上遊べば遊ぶほど目には見えなくとも時代と共に少しづつ劣化していくから、ゲームは遊んでナンボの人は前代未聞に聴こえるけれど、ゲームを未来に残すと言うことはそういうことなんだよね。

そもそもSD時代のレトロゲームをHD時代の現在に実機で遊ぶ事自体がかなり敷居が高い遊びと思っていて、ブラウン管テレビなんて今どき容易に手に入らないだろうし、今のテレビで高画質・無遅延で遊ぶにはコンバーターやケーブルに何万と予算を掛けている話を聞くと、とてもじゃないけれど若い世代に勧める気にはならない。HDMI対応の互換機で遊べばいいと言われたらそれまでだけど(笑)

だから若い人には、ミニファミコン&スーファミやメガドライブミニやPCエンジンミニといったクラシックミニハードや、アーケードアーカイブスやセガエイジスやprojectEGG等のレトロゲーム配信でもいいからやって欲しいと思っているくらい。レトロゲームの配信タイトルが売れるということは、メーカーにお金が入ることでもあって、データという形とはいえ未来に残すことができるし、レトロゲーム初心者にも手にし易い価格帯でレトロゲームを遊ぶチャンスができるからね。


そうそう、ゲームが遊べれば贋作でもいい。