すぎやま先生を知ったのが小学生の頃で、西暦にして1986年。まさに初代『ドラゴンクエスト』発売されたばかりのタイミングで、友達の家で聴いたゲーム中のBGMが初めてのすぎやまミュージックだった。ただ、その時にまだすぎやま先生の名前を意識してたかどうかは覚えてなく、ドラクエIIかIII辺りの時には知ったのかな?ゲームミュージックやる遥か昔から巨匠だったけれど、小学生の知識じゃそれも仕方ないだろう。

正直、シリーズの定番であるタイトル画面の曲は初代ドラクエ初プレイ時はさほど意識してなかったんだけれど、スタートしていきなり流れた城内のクラシック音楽に驚いた記憶があるんだよね。画面が切り替わった瞬間、城内とか王宮とか一切の説明がないのにも関わらず(しかも当時のファミコンのグラフィックは少ないパーツで構成されてるから一目で王室だと分かりにくい)、音楽を聴くだけで城内をイメージできたという体験はこのゲームが初めてだったから、ドラクエは単に音楽が素晴らしいだけでなく、初代の頃からゲームの世界を体験する要素の一つという認識だったんだよね。それをまだ9歳のちびっ子だった自分に意識させるのだから、おそらくだけれど、音楽の教養のない子供にも分かりやすい音楽に仕上げたのかなと今ならそう思ってしまう。あれから35年も経ってしまったのか…

かなり後年になって初代ドラクエの城のテーマをはじめとする(オープニングとエンディングを除く)多くの曲は容量の制限もあり、当時のファミコンミュージック(3音とノイズだっけ?)でも少ない「たった2和音」で表現されたと聞いて驚いた記憶。流石にドラクエIIの時は音楽のための容量をプログラマの中村光一氏に確保して欲しいとお願いされたとか。


これ以降のドラクエ体験は他の方と被ってしまいそうなのでここまでにするけれど、今度出るドラクエXIIを最後にすぎやま先生の曲が聴けなくなるのは寂しい限り。そして後任が誰になるかわからないけれど、先生は大巨匠だけに引き継いだ方はかなりのプレッシャーになりそう。


すぎやま先生、素晴らしい音楽の数々をどうもありがとうございました。ご冥福をお祈りします。