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メガドライブ時代に発行された、セガコンシューマー部門の開発陣の手によって編集された会報誌。オサールコウタ氏(代表作:アレックスキッドのミラクルワールド、ファンタシースター)とフェニックスりえ氏(代表作:ファンタシースター14)の二人が編集長を務めています。
本の名前の由来は「Sega Players Enjoy Club」の略で、元々スタッフ達が同人誌を作った経験があるのか、セガ公式本というよりセガファンが集まって作ったような感じで、文字フォントはジャギーの目立つワープロによるフォントだったり(そもそも当時は編集ソフトは一般的ではなかった)、一部では手書きだったりと、手作り感があります。
本の内容は、ゲーム最新情報や、グラフィックデザイナーのJUDYTOTOYA氏(代表作:ソーサリアン)やよしぼん氏(代表作:ファンタシースター24)によるファンタシースターを題材にした連載漫画、会員によるお便りコーナー等が掲載されています。なんとVol.2には、メガドライブのステレオ化の改造記事が掲載されているなど、「ハードメーカーの会報誌なのに大丈夫か?」と思ってしまう内容もあります(笑)。
メガドライブが発売された1988年に始まり、1992年のvol.8で休刊となりました。1992年というとセガとしてはメガCDが発売された翌年でしたが、大容量メディア採用による開発規模が巨大化し、多くの人員が必要となったのか、会報誌作成に時間を割く余裕がなくなったんでしょうね。なお、幻のvol.9の一部は1995年にソフトバンクから発売された『ファンタシースター公式設定資料集』に掲載されています(よしぼん氏はヒッポンスーパーのファンタシースター4のレビュー内容に納得いかなかったそうです)。
 
しかし、2011年になって、『ファンタシースターポータブル2』の発売に合わせて『SPEC』が復刻されるとは思わなかったです。もっとも、PSPユーザーで元ネタを知っている人は皆無に等しいのでしょうが(笑)。