ゲームコレクターとして、じろのすけさんのブログで共感を持てた記事を見つけたので紹介したいと思います。文面の一部分を抜きとろうと思いましたが、下手に編集して意味合いが異なってしまう恐れがあるのでそのまま引用させていただきます(ちなみに本人には無許可です)
 
<以下引用>
 
コレクターの間でのみよく使われる言葉として「裏レア」というものがあります。

プレミア価格が付いているわけでもなく、
レトロゲームショップの高額買取表とかにも載っていないにもかかわらず

いざ探してみると、全然見つからないソフト
のことです。

本数的には希少なのに、そのマイナーさ、不人気さ故に
誰も欲しがらない(ていうか知らない)ようなソフトにありがちです。

例えばファミコンの烈火なんかは、
名作故にみんなが欲しがるプレミアソフトかと思いますが

裏レアソフトとは、その正反対に位置するソフトです。

裏レアソフトの特徴としては

ゲーム内容には価値なし
ゲームですらないこともある
・故に、誰も欲しがらない・知らない・注目してない
・故に、見つけさえすれば値段は安い(市場的な価値は無い
・でも、いざ探すと見つからない

といったところです。

足を使った探索で安くゲットできる可能性がありますので
探索時のターゲットにすると、コレクター活動が楽しめます

それに、誰も欲しがらないもの・市場的に全く価値が無いものを収集してこそ、
コレクターの真骨頂です。

そんなコレクションを人に見せたら、驚き呆れられること請け合いです。

例えば、(そんなにレアではないですが)「らくらくミシン」なんか喜んで買ってたら
周囲からは間違いなく呆れられます

その驚き呆れるリアクションこそが、コレクターの原動力です!(たぶん)

そういう意味では、
コレクター的に非常においしいソフトと言えるでしょう。

ついでに言えば、そういうソフトって、
意外とコンプの壁になりがちなので、
将来的にプレミアがついたりする可能性もあります。

だいたいアイアムだって、昔は裏レアだった時期があると思います。

あんなゲームソフト、普通に考えたら誰も欲しがりません

それに、当時誰も欲しがらなかったから、今プレミアが付いているのですから。。。

ちなみに、管理人的に今注目している裏レアソフトは
ワンダースワンの「対局囲碁 平成棋院」です。

見かけたらとりあえず確保しておくようにしています。
ありさえすれば、安いので。(なかなか見つからないですけどね)

。。。

話を戻しますが

もし晴れてプレミアがついたら、
自分の先見性心ゆくまで自慢してください。

「そんなことすると友達を失うのでは?」

と、危惧されるかもしれませんが、大丈夫です

コレクターは、そんなこと気にしちゃいけません

ワガママで自分勝手で見栄っ張り

これこそが、コレクターとしての資質なのですから。
遠慮などという偽善は要りません。

。。。

まぁでも、そうは言っても

誰も相手にしてくれないと、それはそれで寂しいのですけどね~。

ワガママで自分勝手で見栄っ張りで

なおかつ寂しがり屋な人種なのです。コレクターは。
 
<引用終わり>
 
 
 
流石、真のゲームコレクターのお言葉です。まさしくその通りだと思います。
 
ネットでの意見を見ると、秋葉原でのショーケースに陳列してあるプレミアソフトを「レアゲー」とありがたがっている人をよく見かけますが、値段が付けられている時点で私にとってレアでも何でもないんですよね。
値段が付けられているということは、基準となる価値があるからこそ付けられるもので、本当にレアであればその基準すらなく、値段を付けるのが非常に難しいものという考えです。私の中では、代金の大小に関わらず、お金で容易に手に入るようではレアとは言えません。
 
オフ会などで実際に私と会った人ならご存知かと思いますが、私がオフ会に持ち込むソフトって秋葉原に週一回以上通うようなディープな人でも生涯に一度見るかどうかのソフトを用意しています。もしここで市場価値510万のソフトを持ち込んだとしても、秋葉原によく通う人なら常に売場で見かけるタイトルなので、それを見せつけても珍しくもなんともないです。
もし私が第三者の立場で、私が510万レベルのゲームを持ち込んだとしたら(メガドライブソフトでいえば『マキシマムカーネイジ』『WWF-RAW』あたりがそうですね)、「宮田も所詮この程度のレベルか…」「まだまだ宮田も三流どころか十流レベルだな」と残念がりますもの(笑)。
 
そんな訳で、私が市場に出回りにくいソフトの取引をする際、金銭のやり取りではなく、お互いが納得する形でトレードによって行います。本物のマニア、コレクターというのは、本当にレアなものはお金では簡単に手に入らないと理解しているからこそ、等価値のアイテムで取引させてもらっています。
  
少し厳しい言い方をしますが、一般人に「凄い!」と思われるような人は本当の「マニア」ではなく、「にわかマニア」だと思います。それは、その人に理解があるから凄いと思うのであって、本当のマニアというのは次元が違いすぎて理解そのものを超えて馬鹿馬鹿しく思われるものです。
以前、じろのすけさんとのメールとのやり取りを例えにしますが、ドラゴンボールの世界ではスーパーサイヤ人が最強ですが、一般市民からは見れば彼らは想像を絶するレベルで、一般市民に彼らの存在を話しても誰も信じてくれないでしょう。あの世界の一般市民の間ではミスターサタンが最強となっていますが、それは彼が想像できる範囲内での強さだからこそ凄いと思われるのです。
 
だから、以前の『桃太郎電鉄サンプル版』の記事に反応がなかったのはある意味当然なんですよね。価値がわからないからこそ凄さがわからない(というか私自身もわからなかった)。逆に、秋葉原などのマニアショップで定価の数倍・何十倍で取引されているソフトの方が価値観がわかりやすく、それを持っている方が一般人には自慢できやすいんですよね。
でも、マニアやコレクターの世界は自己満足でやっているので一般人にわかって貰えなくてもいいのですが、桃鉄サンプルの記事に(当時は)全く反応がなかったのは流石に寂しかったです(笑)
 
しかし、ワンダースワンソフトで「対局囲碁 平成棋院」をレアとするのは本当にじろのすけさんらしいです。ワンダースワンソフトをコンプリートする気迫で探索し、実際にこまめに足を運んで探索活動しないとそんな発言はできませんもの。『ジャッジメントシルバーソード』や『だいしんぐないと(無印版)』ではなく、敢えてこのタイトルを挙げるあたり、じろのすけさんは本物だと感じました(どーでもいいですが、私はジャッジメントシルバーソードのためにスワンクリスタルを購入しました)。
 
 
そういえば、コレクターでもある私の父親が「開運!なんでも鑑定団」を批判していたのを思い出しました。「自分にとっての宝をお金の大小で決めるのは馬鹿らしい」みたいなことを言ってたのですが、まさにその通りだと思います。
そのお宝を手に入れるための経緯、それにまつわるドラマなど、他人にとってはゴミであっても当人にとっては掛け替えのない宝なのです。だから他人に評価されること自体がナンセンスです。と、言っておきながら私の父親、とある商業誌に写真付きで掲載されていたんだよなあ。説得力なさすぎ(笑)