イメージ 1
今は亡きホット・ビィの『鋼鉄帝国』の全バージョン(違ったらごめんなさい…)。
全ての始まりである国内メガドライブ版、北米版(STEEL EMPIRE)、欧州版(EMPIRE OF STEEL)、国内ゲームボーイアドバンス版の4種。
 
内容は左右の撃ち分けが可能な横スクロールシューティングで、『天空の城ラピュタ』を彷彿させるスチームパンク色が強い世界観となっているのが特徴です。
 
メガドライブの取扱店が少なくなってきた今、ゲームボーイアドバンス版が一番簡単に手に入ると思いますが、各ステージが長すぎて携帯ハード向けではないことと(中断機能もありゃしないし)、画面全体が暗い配色のために液晶が暗いゲームボーイアドバンスやゲームボーイアドバンスSPでは非常に見にくいので(ゲームボーイmicroやニンテンドーDSliteじゃないと厳しい)、どーしても遊びたいのであればメガドライブ版をお勧めします(そもそも何故ゲームボーイアドバンスとゲームボーイアドバンスSPはあそこまで液晶が暗いのか?)
 
1997年頃、『ユーズドゲームズ vol.2』のシューティング特集で紹介されて以来、一時期最高で2万近くのプレミアがついたことがありましたが、それからすぐにメッセサンオー(現:トレーダー)やラオックス(現:AKB劇場のあるドンキホーテのビル)でデッドストック品が大量に出回ったので、今では一時期よりも手に入りやすくなったと思います(実際に、2年ぐらい前に中野のまんだらけでアンケートハガキ付き完品3000円程度で買えましたし)。この値段でアドバンス版を買うぐらいならメガドラ版を買った方がいいでしょう。稼働する本体も捨て値で買えますし(笑)
 
このゲーム、世間的に高く評価されているようですが、今改めてプレイしてみるとそこまで優れているかと言われると個人的にはちょっと微妙です。
グラフィックとか演出周り(タイトル画面の楽譜表示やスタッフロールなどなど)や映画のパンフレットを意識した説明書はセンス抜群ですが、最後の最後の調整で惜しいことをしてしまった感がします。
各ステージの長さ、ノーダメージで潜り抜けるのが困難な2面の高速スクロール、固くて単調な攻撃を仕掛けるボスなど、もうちょっと何とかしてくれたら化けたと思うと非常に惜しい作品です。
救いだったのは、ライフ制でミスってもパワーダウンはしない(オプションが無くなるだけ)のと、全体的な難易度を低くしていることでしょうか。大体このゲーム、敵の攻撃が激しくてミスることよりも、ひたすら道中が長くてやたらボスが固いせいで緊張感が途切れてミスすることの方が多いですからね。
でも、他のメガドライブ作品に比べれば難易度は低めでクリア自体は難しくなく、演出はなかなか凝っているので、良作であることには違いがありません。
 
もっともメガドラシューティングはそういう「調整さえしっかりしていれば…」というのが多すぎです。ガイアレス然り、クライング然り、エリミネートダウン然り、ヴェリテックスのラスボス戦然り、ツインクルテール最終面然り…というか、メガドラ作品ってこういうのばかりな気がします。
メーカー別に言えば、特に日本テレネットとマイクロネットの「ダブルネット」は大変危険でした(爆)
逆に、トレジャーやウエストンやテクノソフトやゲームアーツやカプコンは難しいながらもバランス調整がしっかりしたメーカーでしたね。
 
『鋼鉄帝国』の話に戻りますが、国内メガドライブ版、北米版、欧州版、それぞれ2本ずつ持っています(というかアドバンス版以外ダブって持っている)。ここまでくるとコレクター状態だな(笑)