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1993年、ビクターエンタテイメントより発売されたメガCDソフト『慶応遊撃隊』の体験版。ジャンルは横スクロールシューティングで、この体験版では序盤のステージのみ実際にプレイすることができます。
なおこの体験版は販売店向けに作られた非売品で、一般には流通しませんでした(専門誌の読者プレゼントで配られたかも知れませんが)
 
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販売店向けに作られただけあって、説明書にはPOPが4つ付属しています。
が、それを利用しているゲームショップは少なくとも地元では見られなかったので、実際にこの体験版が使用された店は少なかったと思われます。
 
それもそのはず、商品版の発売日は1993年8月6日。その一週間前はメガCDユーザーの超話題作『シルフィード』(ゲームアーツ)が発売されたので(7月30日発売。ちょうど私の16歳の誕生日w)、よほどモノ好きな店でない限り『シルフィード』をプッシュするのが当然の流れで、『シルフィード』の店頭デモを流した店はあっても『慶応遊撃隊』の店頭デモを流した店はかなりレアだと思います(慶応遊撃隊はそれでもマシな方で、一番悲惨だったのは、シルフィードと同じ発売日だったヒューマンのバリアーム…)。
 
それでもビクター側はこのソフトを推していたのか、体験版だけでなく、ポスターやパンフ、プロモーションビデオが作成され、販売店がビクターのマーケティング部に連絡をするとそれら販促グッズが送られたようです。
ビクターはメガドライブ互換機「ワンダーメガ」を発売したこともあり、自社メガドライブソフトの広報活動には力を入れており、本作以外も『サンダーホーク』といったメガCD用体験版をいくつか作られましたが、本作のように販促グッズを多く作られた例はほとんど聞きません。
当時は店頭デモを流している店を見ませんでしたが(私の地元が田舎というのもあるが)、もしかしたらゲームショップではなくワンダーメガを取り扱っていた電器屋がこの体験版を店頭デモとして使っていた可能性も考えられますが、今となっては確認する術がありません。
 
パッケージに記載されている通り、ヒロインの声は女性タレント菅野美穂さんが担当しています。
彼女は本作が声優初挑戦ということもあり、棒読みではっきりいって下手ですが、その数年後にセガサターンで発売された『リアルサウンド 風のリグレット』(ワープ)ではかなり上達しているので(比較にならないぐらいに)、彼女のファンの方は『慶応遊撃隊』のことを忘れてやって下さい(笑)