先日の日曜、6/18(土)より秋葉原UDXで開催された『聖闘士星矢30周年展』に行ってきました!
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車田正美&秋田書店の超人気コンテンツという枠組みに収まるどころか、80年代後半のアニメ業界や玩具業界に「聖衣(クロス)物」という新たなジャンルが確立させるなど、その影響力は計り知れず、日本のみならず、世界各国に多くファンを生み出し、この展示会でも世界中のファンによる長蛇の列が作られました。
私が行ったのは2日目だったので30分程度しか並びませんでしたが、初日は3時間待ちだったそうで、改めて星矢人気の凄まじさを実感しました。
 
ところでさっきの「クロス物」の件ですが、星矢人気にあやかってバンダイが『ガンダムクロス』『ビックリマンクロス』という玩具を発売してたのを見て、子供(当時小学生)ながら「ガンダムやビックリマンの商品にクロスの名前を付けるのはどうなのよ?」と思ってしまいましたが、それは余談です。
さらに当時、「クロス物アニメ」としてサンライズの『鎧伝サムライトルーパー』やタツノコプロの『天空戦記シュラト』が放映され、こちらも高い人気を誇ったのですが、それに続くようにコナミ(ハドソン)の人気ゲームの『桃太郎伝説』のアニメ版でもクロス物に仕上がっていたのはさすがに苦笑しましたが、これも余談ですね(笑)
 
展示会のいくつかは撮影禁止なので残念ながら画像は載せられませんが、入場券を買い(1,500円)中に入ってみると、会場には生原稿の数々が…
これは本当に圧巻です!同じ聖衣の描写でも、青銅(ブロンズ)や白銀(シルバー)や黄金(ゴールド)の聖衣をスクリーントーンやホワイトを効果的に使ってうまく差別化がされているのがわかります。また、印刷に写らない部分が見れるのも生原稿の魅力で、見開きを使ったド派手な必殺技のシーンがどんな技法を使って再現しているのか今回の展示会で確認することができたので、漫画家の仕事に興味を持つ人は一度はプロの漫画家の生原稿を見ることをお勧めします。個人的にアイオリアの必殺技、ライトニングプラズマの光速表現を「網目」で表現していたのには斬新に感じられました(笑)
 
次のブースでは、1986年より放映されたアニメ版(全114話)、及び劇場版6作、2003年よりOVAとして公開された冥王ハーデス十二宮編以降の資料が展示されていました。
今でも通用するような美麗な作画の数々を見ると、キャラクターデザインと作画監督を手掛けられた荒木伸吾氏&姫野美智氏による功績の大きさを実感しました。技術的な面で見ても、キャラクターの色分けに従来のアニメ以上の色を聖衣の光沢感に使われているのは、アナログのセルアニメ時代としてはかなり潤沢な予算で作られたことがわかります。
驚くべきことは、単行本の一巻が発売される前から作業が始まっていたとのことで、少ない資料でアニメ独自の世界観を生み出さなければいけない状況(原作とほぼ同時進行なのでそうせざるを得ない)だった為アニメオリジナル設定が作られ、それによって原作との矛盾が生まれてしまった部分もありますが(特にクリスタル聖闘士の存在)、アニメ版はアニメ版で高く評価されたのは、どれだけアニメ版は一流のスタッフに恵まれていたかわかると思います。もっとも、視聴率合戦が最も激しい土曜日のゴールデンに放映だから、当時の現場は相当なプレッシャーだと想像できます。
それにしても、TVシリーズの「海皇ポセイドン編」をたった15話で完結させたのは今思えば凄いなあ。原作のエピソードを削りまくったせいでカノンの最後は空気だったけど(苦笑)
また、このブースではモニターとCGを使った、擬似的に天馬聖衣(ペガサスクロス)を装着できる個室が用意されていました。モニターに映し出された自分の全身にアニメ版の聖衣装着シーンのように下から順に聖衣を纏っていきます。小学生当時にこの技術ができていたら…と思ったほど、聖衣に憧れていたことを思い出しました(笑)
 
次のブースはこの展示会のために作られた映像の上映。
TVシリーズの素材を編集したものと、完全新規で作られた映像の何バージョンが上映されましたが(およそ10分ほどの映像)、その映像に合わせて「ペガサス幻想(ファンタジー)」「ソルジャードリーム」が流れるのは最高が熱かったですね!できれば新生青銅聖衣をまとった星矢の新作映像も観たかったですが、それは残念ですね(笑)
 
ここからは撮影可能エリア。
 
今回の展示会のために作られた、金メッキで豪華に光り輝く等身大の黄金聖衣12体(アニメ版規準のデザイン)がとにかく大迫力!
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言うならば玩具の「聖闘士聖衣大系」を実物大にした感じですが、さすが等身大だけに迫力が違います。特に牡牛座(タウラス)は全長210センチもあるだけに、威圧感はまさに原作イメージのままでした(笑)
 
そして隣のブースでは『聖闘士星矢』ではお馴染みのフィギュアシリーズ「聖闘士聖衣大系(セイントクロスシリーズ)」を含めた関連グッズの展示。
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80年代に発売されたシリーズのみならず、OVA「冥王ハーデス十二宮編」が展開された以降に発売されたマイスシリーズや、より高いクオリティで仕上げたEXシリーズなど、市販されたものはほぼ全部展示されました。さすがに全部をブログに載せるのは大変なので一部だけ載せます(汗)
 
他にも、マイスシリーズにはこんなニッチな商品まで…
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人気キャラのみならず、原作ではわずかしか登場しないやられキャラのワンシーン(画像は白銀聖闘士リザドのミスティの水浴びのシーン)をわざわざ商品化してしまうあたり、星矢のコンテンツの凄さを再確認させます(笑)
 
他にも、放映当時に発売されたボードゲームや電子ゲームや
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直接、右手や胸にはめるレーザー流星拳や
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そして、聖衣マスクシリーズなども展示されていました。
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この聖衣マスクシリーズは、いわゆるコスプレアイテム的なものですが、人気のペガサスやドラゴンはともかく、子供には不人気な女性っぽいイメージのアンドロメダまで商品化されているあたりに、当時の人気ぶりが伝わります。当時買った人は他のクロスに比べて少なさそうだけど(笑)
 
ちなみにファミコン版『聖闘士星矢 黄金伝説』をはじめとしたゲームソフトの展示は今回はありませんでした。念のため。
 
 
最後の売店では会場限定のTシャツやバッチやらフィギュア、5万以上する箸置きや10万以上もする皿など、さすがにどれも高かったですが(稼ぎが少ないのよ…)、私が今回買ったのは比較的安かったこれ。
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当展示会のパンフレットとコミック風メモ帳と、以前、週刊少年チャンピオンで連載された車田正美先生の自伝コミック『藍の時代 -一期一会-』
 
『藍の時代 -一期一会-』はチャンピオン連載版から読んでましたが、とにかく凄いですよ。主人公の東田(車田正美先生)が、漫画家を目指すいきさつや、原稿持ち込み時代の数々の挫折、そして念願のプロデビュー、そして無事プロデビューはしたものの読者アンケートの結果次第では打ち切りが決まるという、どんなに人気作家であっても生存することの厳しさなどを、車田正美先生の漫画家人生を車田テイストで表現されています。全8話構成でありながら名前が設定されている登場人物が5名死んでいる時点で、下手な車田連載作品の中で最も熾烈な内容だと分かっていただけるはずです!自伝漫画なのに!!
しかしこの漫画では車田正美先生は週刊少年チャンピオンで壁村編集長と出会いプロデビューしたとされていますが、私の記憶が間違いなければ確か集●社の週刊少年ジャ●プがプロとしてのデビューだったような気が? いや、巨匠車田先生がそう仰る以上はチャンピオンでのデビューが史実でしょうし、ジャン●でデビューという輩はきっと何かの勘違いをしていると思われます。
つまり車田先生は、手塚治虫先生や水島新司先生といった大物作家と同じ土俵(チャンピオン)で争ったことになります!まじすげえ!!
事実、今週発売の●ャンプではこの30周年展の宣伝が一切ありませんでしたから、やはり私の記憶違いだったのでしょう!(力説)
…すみません。確かに冒頭で「この物語は事実を元にしたフィクションである」とあるのですが、フィクション部分が大きすぎて、単行本の最後に記載されている関係者たち(壁村元編集長遺族や各出版社など)はどう思っているのか気になるところです(笑)
 
そういえば、打ち切りコミックとしてよくネタにされた車田先生の伝説のコミック『男坂』のジャンプコミック版も展示されていました!
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週刊プレイボーイで不定期で打ち切りになった以降の物語が連載再開されましたが、どうしても作家として勢いがあった当時のパワーが続編に感じられない上に、社会性を取り入れてしまった為にやや説教臭い内容になって正直微妙でしたね。やっぱあのラストシーンで終わってこその男坂です!
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話が脱線しまくりましたが(いつものことだけど)、UDXという会場を使っている関係で入場料が高めとなっていますが、よほど期待しない限りはよかったと思います。
車田版星矢やテレビアニメシリーズ中心の展示で、オリジナルテレビシリーズの『聖闘士星矢Ω』はほんのちょっとフォローしてあって、他の車田先生以外の作家が手掛けた外伝作には触れていませんが、そこで怒るファンはいないでしょう(笑)
 
今回の展示会の最大の目玉はやはり等身大の黄金聖衣12体の展示で、この圧倒的な豪華絢爛さは実際に見て感じ取ってみて欲しいですね。
入場制限しているおかげで各展示をじっくり見ることができましたし、来られたファンもきちんと会場のルールを守っていたのもよかったです。
 
展示会は6/29(水)までなので気になる人は秋葉原UDXへGo!
 
 
ところで東京国立博物館では古代ギリシア展が行われていますが、ギリシア繋がりで『聖闘士星矢』とのコラボをやっているそうです。
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当の車田先生は『聖闘士星矢』を連載する際にギリシアへ取材に行ったことは過去に一度もないそうですが(笑)