2011年05月

本作は、1990年に稼働されたカプコンのアーケード作品『戦場の狼II』をセガが海外マスターシステム向けに移植したもので、1991年に発売されたメガドライブ(GENESIS)版に合わせて発売されました。前作と同様、トップビューのコンバットアクションシューティングですが、アーケード版は5年の歳月を経ての続編ということもあり、今風(1990年当時)のゲームに仕上がっています。全7ステージ構成で、捕らわれ身の前大統領を救うのが目的です。
 
前作との大きな違いはプレイヤーのスペックで、今回は残機なしのライフ制(コンティニューなし)を採用し、道中に落ちているアイテムを取得することによって銃器を切り替えたり、パワーアップさせたり、ライフを回復させることができます。他にも同時期のカプコン作品ではお馴染みの、メガクラッシュ(画面中の敵を一掃するストック制ボンバー)が使えたり、道中に置いてある乗り物(ジープやホバークラフト)に乗る事が可能です。なお、アーケード版にあった3人同時プレイは不可で、メガドライブ版同様、一人プレイ専用です。
 
マスターシステムソフトとしては大容量4メガビットを使用しているせいか(参考までにメガドライブ版8メガビット)、マップ構成は若干省略されている部分があるものの、可能な限り再現し、ボスはマスターシステムが得意としたBG処理で再現しているので、多少無理矢理感があるもののハード性能を考慮すればよく出来ています。細かいところですが、敵を武器の一つである「バーナー」で焼きつくすと燃え上がる演出も再現しています。また、アーケード版ではライフ制にも関わらず一発死トラップがありましたが、本作はコンティニューがないせいか、ダメージ制トラップに変更されています。
 
マスターシステムソフトとしては及第点ですが、スペック的な問題上仕方ないとはいえ、アーケード版はおろか、同時期に発売されたメガドライブ版と比較するとかなり辛い出来です。特にメガドライブ版の場合、グラフィックが若干劣るのと三人同時プレイが出来ない以外は(当時としては)水準レベルの移植度ですが、その代わりオリジナルモードが秀逸の出来で、アーケード版とは違った魅力がありました。しかし、マスターシステム版は独自のアレンジがなく、移植度とは関係なしに単体で見たとしても、かなり地味な仕上がりになっています。マスターシステムにとっては厳しい処理をしているのか、動きが全体ガクガクしている(30fps以下?)こともあり操作性が悪く、ショットの連射性能は低く(おかげで当てにくい)、シューティングゲームならではの爽快感が半減されています。また、容量的な問題もあったのか、ゲーム中ではBGMはほとんど流れず(唯一ボス戦直前に流れますが、それもイントロ部分のみ)、エンディングは一枚絵で「THE END」の文字だけで終了なのはかなり寂しいです(ちなみにエンディングの曲はアーケード版1面のアレンジ)。他にも、アーケード版やメガドライブ版では次々と敵が出現しますが、それらハードに比べ、スプライト能力が劣るマスターシステム版では多くの敵を同時に表示させることができず、敵の配置で難易度を高くできない代わりにステージ内の制限時間を短くすることによってバランスが取られていますが、この制限時間が癖モノで、中盤ステージ以降はある程度敵を無視し効率よく最短ルートで進まないと時間内クリアーは難しいほどシビアな設定となっています。MSX2の『メタルギア』(コナミ)は敵をたくさん表示できないのを逆手に取りステルスアクションとして仕上げましたが、こちらは制限時間でゲーム全体のバランスを取っているのが面白いところです。筆者の場合、可能な限り敵を無視し、最短ルートでボスに向かい、ボス戦ではメガクラッシュ連発で何とかクリアーすることができました。筆者の腕の悪さを考慮しても、この時間制限はあまりにも厳しいです。
 
筆者はこのマスターシステム版をメガドライブ版発売からかなり後になってから遊んだので(しかもドリームキャスト時代)、古臭いと思ったのは仕方ないことなのですが、もしこれをリアルタイムでプレイしたとしてもやはり厳しく感じたと思います。マスターシステムのカプコン移植物として見ても、本作の前に発売されたマスターシステム版『Ghouls'n Ghosts大魔界村)』や『Forgotten Worlds(フォゴットンワールズ)』は独自のアレンジでそれなりに楽しめたのですが、こちらは出来る限りアーケード版に近づけて移植した結果、単なるタイニー移植で終わった感があります。ハードスペック的に無理なら、そのハードの特性を活かしたアレンジをして欲しかったところですが、そうなってしまうと『MERCS(戦場の狼II)』である必要性がなくなってしまうので、そのアレンジ加減が難しいところでしょうが…。それでも、本作以上に無理のある移植度を誇るマスターシステム版『Strider(ストライダー飛竜)』『Street Fighter II’』に比べれば遥かに楽しめましたが…(笑)

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数年前、地元のおもちゃ屋で買ったソフト。
値札では定価ですが、閉店セールということで9割引。ということは各228円でした。数あるファミコンソフトでもやや流通量の少ないタイトルですが、それを新品で手に入れることが出来ました。ただ、これは子ガメソフトなので、本体となる大ガメソフトがないと起動することが出来ません。
 
ちなみにこの閉店セールでは、いわゆるマニアや転売屋がこぞって買い漁っていったと店のおじちゃんとおばちゃんが言っていましたが(本当にそれらしき事を言っていた)、私が来た頃にはまだまだ掘り出し物が残っていました。というか、地元の自称マニアやら転売屋やらのレベルが低過ぎ。もしラディッツが実在していたら「マニアレベルたった5か…ふんゴミめ!」と言うレベルです(田舎だから仕方ない面もあるけれど、当時ですらネット時代だしなあ)。どっかの買取表を眺めながら買ったのがバレバレで、通好みのタイトルや、知られざるタイトルに関しては完璧に放置でした。まあ地元のマニアレベルが低過ぎたおかげで高校時代にメガドラソフトの大半を揃えた訳ですが…(セガサターンが出始めた時、メガドラソフトの中古が200円均一だったのですが、それですらスルーだった)。
 
他人の仕入れた情報を聞いて買う奴はただの「にわか」であって、本物のマニアは自らレアなタイトルやマニアックなタイトルを掘り出すものです。普通の人の二歩三歩程度詳しくても、それでもただの凡人レベルで、マニアを語るなら自称マニアの100歩先を進み、誰もついていけなぐらい突き放すものだと思います。他人から見て「あいつ馬鹿なんじゃね」というぐらいに飛ばした方が、私的にはカッコ良く感じます。
 
…と、適当に自分の中のマニア像を語ってみたものの、どんなマニアックなゲームよりもスーパーマリオやドラクエやぷよぷよはやっぱ面白れぇぇぇと思う自分がいます(笑)。ゲハ板とかの書き込みを見ると、洋ゲーやらFPSをやらずにスーパーマリオやドラクエをやっている奴は情弱らしいので、私もそんな情弱の一人なんでしょうね(笑)
 
 
ちなみにこの店では他にも、『2010ストリートファイター』『マックスウォーリアー』を買いました。かなりお気に入りのゲームなので、勿論未開封で保管しています。

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トレーダーで購入。
 
PCエンジンソフト
●風の伝説ザナドゥII …500円
●スーパーダライアス …200円
 
しかも、期間限定の半額セールということで、合わせて350円(笑)
 
『風の伝説ザナドゥII』は当時の日本ファルコムが得意としたアクションRPGで、前作にあった恐怖のフラグ立てがなくなり、かなりテンポよく遊べます。PCエンジン末期作品だけあってグラフィックのクオリティは最高レベルで、それこそ同時期のスクウェアのスーパーファミコンソフト(『クロノトリガー』『スーパーマリオRPG』『フロントミッション』)に勝るとも劣らない出来です。おまけのボス連戦タイムアタックモードも熱いです!
 
『スーパーダライアス』は、タイトーの横スクロールシューティング『ダライアス』を一画面向けにアレンジされた移植版です。ここの常連様には説明不要かと思いますが、初期CDロムロムを代表する作品の一つでもあります。今となっては道中が長すぎる気もしますが、ドルビーサラウンド対応のBGMは今聴いても素晴らしいですね。
以前、トレーダーでは50円の値段が付けられていたのですが、ここにきて急な値上がり。まあ100円なら余裕で安いからいいのですが(笑)
 
 
 
ダライアスといえば、超問題作であるゲームボーイアドバンス版『ダライアスA』を発売日に買ってしまった苦い思い出があります。よりによってジャレコ(当時はパシフィックセンチュリーサイバーワークジャパンという社名だった)のゲームを発売日に買ってしまうなんて…(爆)

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『シャイニングフォースIII プレミアディスク』。
セガサターン用ソフト『シャイニングフォースIII』三部作を購入し、説明書に付いている応募券を送るともれなく貰えた非売品ソフトです。非売品でありながら、商品として売られても違和感がないほどボリュームが凄く、中でも本編のボスキャラ&歴代シリーズのラスボスと連戦できるモードと、本編のセーブデータ作成(フラグ作成まで管理できる)は、本編をやり尽くしたプレイヤーでも深く楽しむことができます。特にフラグ管理機能は、三部作全てをクリアーするのに100時間以上は掛かるので、非常に便利な機能です。本編が気に入ったのなら、必ずゲットすることをお勧めします。今なら入手も容易だと思います(なんと三部作未発売にも関わらず海外からの応募があったほど応募者が多かった)。
同僚の話によると、応募締切から数年経って応募したのにも関わらずきちんと送られてきたと言ってたので、ユーザーに対する心遣いも抜かりがありません。ただ、本編の方は、せっかくクリアーしても打ち切り漫画のような終わり方だったのが残念でしたが…(というかキャメロット作品はみんなそんな感じだった。『黄金の太陽』とか)
 
 
 
 
 
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『レイディアントシルバーガン サウンドトラックマイナス』。
セガサターン用ソフト『レイディアントシルバーガン』の予約特典として貰えたシングルCDです。同時期に発売されたサントラCDには未収録の没BGMが収録され、ライナーノーツでは作曲者の崎元仁氏によるコメントが掲載されてます。
CDを特典に付けたのが理由か、それともセガの次世代機であるドリームキャストの発売が控えていたのが理由か分かりませんが、当時は買い控えのユーザーが多く、発売直後は捨て値で売られていた店を多く見かけました(出荷本数が少ないと言われていますが、それ以上に売れなかった。ある意味アクレイムのアレと同じ状況)。
ここ数年のCDを特典として売られてソフトはワゴン率が高いので(近年だと『メタルサーガ鋼の季節』『アルカナハート』『ケツイEXTRA』など)、しばらく様子をみて購入することにしています。
 
そういえば、ドリキャスの『ボーダーダウン』も、サントラCD付きは長い間売れ残っていたのに対し、通常版は速攻で売り切れていました。私も同僚も、仕方なしに「CD付き同梱版」を買ったぐらいです(サントラだけ別ケースにする必要はなかったのになあ)。メッセサンオーでの再販の時は通常版が発売されましたが、当時の事情を知っている身からすると「分かっているなあ」という印象でした。CD同梱は呪われているのかも?(笑)

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トレーダーにて購入。
 
ドリームキャスト用ソフト
●パンドラの夢 初回限定版 …300円
●ファーストKISS物語II 限定版 …100円
 
『ファーストKISS物語II』の限定版は、初代PS版(?)をドリームキャスト向けに移植されたソフトが同梱された、大変お得なパッケージとなっています。
 
これでも十分に安いのですが、期間限定の半額セールということもあり、2本合わせて200円でした…
 
 
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一応ジャンク扱いですが、ドリームキャストのギャルゲー限定版はパッケージが大きいこともあり、売場スペースをかなり取られ、しかも在庫が過剰にあるので、ほとんど検品もせずにジャンクコーナーに置かれる場合は多いです。幸い、上記のソフトは綺麗な状態だったので、ドリキャスユーザーでギャルゲー好きなら嬉しいのではないのでしょうか?他にも、トレーダーでは『水夏』『こみっくパーティ』『みずいろ』等、限定版が売れた商品は、ドリキャスコーナーよりもジャンクコーナーで置かれる場合の方が多いです。しかし、今見ても『ラブひな』の限定版パッケージは巨大過ぎまず。PS版『同級生2フィギュア付き限定版』に匹敵するサイズだと思います(笑)
 
 
 
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今は亡きケイブンシャの『シルエットミラージュ』セガサターン版攻略本。ブックオフで105円で購入。中野まんだらけでは確か7980円だったと思うので、つい手を出してしまいました(笑)。
ところで『シルエットミラージュ』のプレイステーション版を未開封で持っているのですが、マニアの間でどれぐらいの値段で取引されているか気になります。当時はスルーされていたので、私にはいつの間にか発売された印象でした。かなり前にPSアーカイブスで配信されましたが、名作が安価で手に入るのは嬉しいですね。インターフェイス面がサターン版に比べ改悪されているのが難点ですが、ゲームとしてはそこそこ面白かったです。シュールな演出も魅力的です。

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