ホットビィのファミコンRPG『星をみるひと』の発売日問題(一部メディアによって発売日の記載が異なる)について触れている、ノヒイ ジョウタ氏によるnoteについて。


まずはじめに、星をみるひと関係なしに当時のファミコンの流通やメディア展開がどうだったかも知ることもできる資料性高い記事で、関係者への聞き込みや周辺事情の調査、考察からしてハイレベルで、いつかは一冊の本として出して欲しいクオリティ。
前回までは流通方面で調べても正式な発売日がわからなかったから、今度は生産から調べてみよう…という記事だけれども、当時起こった深刻なROM不足と、それに関連して同時期に発売延期された他のファミコンソフトで考察してみるとは普通はなかなか思い付かないし、着想が凄い。

確かに一部のメーカー(ナムコやバンダイやジャレコ 等)を除いて、今回の『星をみるひと』をはじめとしたサードパーティタイトルも一括して任天堂が生産しているわけで、そこから結び付くんじゃないかという考えだけれど、先述のROM不足から任天堂はハドソンの『桃太郎伝説』の製造を優先させた…という仮説はとても興味深い。


当時のハドソンは高橋名人ブームによって抜群の知名度を誇ったり、小学校高学年中心に爆発的人気のコロコロコミックでハドソンタイトルを独占的にプッシュされたり、桃伝スタッフ自体もジャンプ放送局で有名なさくま&土居コンビが関わっていたり、何よりファミコンが熱狂的なRPGブームだったからこそここできちんと生産して売らないと機会損失になる…という考えは確かに納得できる。事実、桃太郎伝説は最終的に100万本売れたのだから、もしこの仮説が正しければ任天堂の判断は正しかったわけだ(笑)

なお当時のROMカートリッジは製造に2〜3ヶ月掛かるので、メディアへの発売日延期のアナウンスは入稿のタイミングを考慮しても余裕で間に合った筈だから、他のメーカーはきちんと告知したのに、ホットビィだけが告知しなかったのかについては記事にある通り様々な政治があったんだろうなあ…。

しかし、好きな人がいたら申し訳ないけれど、星をみるひとを発売日に買おうとしたら、告知なしの発売日延期で店頭には置いておらず、止むを得ず桃太郎伝説を買ったユーザーが少なからずいたと思うと、これはこれでいい話だな(爆)








●ダーナじょしんたんじょう
IGSのメガドライブソフト『ダーナ女神誕生』、多くの文献では『ダーナめがみたんじょう』と書かれてたりするけれど、それに対して毎回反論してたんだよね。

実際は「ダーナじょしんたんじょう」と読むんだけれど、肝心の情報ソースがゲーム番組である事以外は全然思い出せずずっと途方に暮れてたら、ある日マダオ氏(@madao2005)からテレビ東京『Theゲームパワー』1991年12月10日放映にて紹介されてたとの情報が。
リンク先動画の5:30辺りを参照。
メガドライブユーザーは面倒臭いなーと思うかも知れないけれど、もしダーナを絶賛している人で「めがみたんじょう」と言ってる人が居たら「じょしんたんじょうだ!」と言い返してやってください。うざったいと思われるでしょうけど。そもそもダーナ好きなんてそうは居ないだろうけど(爆)