ハドソンより発売されたPCエンジンHuカードの初期作品(1987年)で、80年代後半からTBSで放映されたTV番組『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』内の短編コントドラマ(?)『THE DETECTIVE STORY』を題材にしたアクションゲームです。
ファミコン最盛期の中で発売され、PCエンジンのグラフィック性能で表現された三頭身ながらもリアルな顔グラフィックは当時としてはかなり強烈なインパクトで、それまでファミコンのグラフィックに慣れたユーザーには衝撃的だったと思います。また、番組自体が裏番組である『オレたちひょうきん族』(フジテレビ)を凌ぐ人気だったので、本作をプレイしていなくても存在ぐらいは知っている方もいるでしょう。
ゲーム開始前に性能が異なる「カトちゃん」「ケンちゃん」の中から操作するプレイヤーキャラを選び、主人公のボスから受けた依頼である、誘拐された資産家を救出するのが目的です。
なお、選ばれなかった片方のキャラは、お邪魔キャラとして道中で度々登場します。
ゲームシステムはオーソドックスなジャンプアクションで、ジャンプとキック、そして飛び道具(?)である"オナラ攻撃"を駆使し、全6ステージを攻略していきます。プレイヤーの当たり判定は大きめで、キックのリーチは短く、独特な滑りやすい操作感のせいで、全体的に難易度は高めです。プレイヤーはバイタリティ制で、ダメージだけでなく、時間を消費する事でも減ります。なお裏技によるコンティニューが可能です。
裏技等の隠し要素が流行りだった当時のゲームらしく、ステージに隠されているアイテムやヒントを見つけるのが攻略の近道となっています。特にステージボスに会うのに必要な「鍵」がステージのどこかに隠されているのですが、ノーヒントで見つけるのが非常に困難で、ゲームの難易度をより高めている要因の一つになっています。
また、道中で手に入れたコインを使ってスロットマシーンが遊べたり、ハドソンのアクションゲームではおなじみ(?)の雲の上ステージもあったりと、お遊び要素も盛り込まれています。
あまり語られませんが、ゲームの雰囲気にマッチした落ち着いたBGMもなかなかです。
全体を通して見ると、同社の『高橋名人の冒険島』っぽい雰囲気で、その流れは後年に発売された『ジャッキーチェン』(FC&PCE)にも引き継がれています。
リアルタイムで『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』を観ていた人には、オープニングの依頼シーンである「私だ!」の台詞や、「だいじょぶだぁ太鼓」等の数々の演出に懐かしくなる事必至です。
ただ、当時のハドソンはコロコロコミック中心に広告展開をしてたので、コロコロ読者が好きそうな鼻の付く下品なギャグ(おぼっちゃまくんとか)の演出には生理的に受け付けない人もいるでしょう。
筆者としては思い入れ関係なく好きな作品ですが、前述したとおり当時のゲームらしい嫌らしい部分もあるので万人には勧められません。流石に買ってまで遊ぶ価値があるとは言い切れませんが(古いゲームだけに入手が難しいですし)、毎週土曜午後8時を楽しみにしてた人(=筆者と同世代)なら機会があればやってみて欲しい作品です。
ゲームとは関係ありませんが、パッケージイラストにはファミ通の表紙で有名な松下進氏が担当し、二人の特徴をとらえたディフォルメ具合が素晴らしく、お気に入りのパッケージデザインの一つです。
(かなり余談ですが、『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』の前の時間帯に放映していた『クイズダービー(ロート製薬提供)』をたまに観てたのですが、未だに大橋巨泉を見ると「倍率ドン!」と言いたくなってしまう…あの頃の土曜日は格別だったw)
本作の海外版である『J.J. & Jeff』は、キャラクターを差し替えただけではなく、オナラ攻撃がスプレー攻撃に変更されています。倫理的な面での変更だとは思いますが、海外ゲームを国内で発売される際に、残酷描写で変更される話はあっても、オゲレツ描写で変更されたという話は聞かないので、本作での変更点は日本と海外の文化の違いを伺えます。
ファミコン最盛期の中で発売され、PCエンジンのグラフィック性能で表現された三頭身ながらもリアルな顔グラフィックは当時としてはかなり強烈なインパクトで、それまでファミコンのグラフィックに慣れたユーザーには衝撃的だったと思います。また、番組自体が裏番組である『オレたちひょうきん族』(フジテレビ)を凌ぐ人気だったので、本作をプレイしていなくても存在ぐらいは知っている方もいるでしょう。
ゲーム開始前に性能が異なる「カトちゃん」「ケンちゃん」の中から操作するプレイヤーキャラを選び、主人公のボスから受けた依頼である、誘拐された資産家を救出するのが目的です。
なお、選ばれなかった片方のキャラは、お邪魔キャラとして道中で度々登場します。
ゲームシステムはオーソドックスなジャンプアクションで、ジャンプとキック、そして飛び道具(?)である"オナラ攻撃"を駆使し、全6ステージを攻略していきます。プレイヤーの当たり判定は大きめで、キックのリーチは短く、独特な滑りやすい操作感のせいで、全体的に難易度は高めです。プレイヤーはバイタリティ制で、ダメージだけでなく、時間を消費する事でも減ります。なお裏技によるコンティニューが可能です。
裏技等の隠し要素が流行りだった当時のゲームらしく、ステージに隠されているアイテムやヒントを見つけるのが攻略の近道となっています。特にステージボスに会うのに必要な「鍵」がステージのどこかに隠されているのですが、ノーヒントで見つけるのが非常に困難で、ゲームの難易度をより高めている要因の一つになっています。
また、道中で手に入れたコインを使ってスロットマシーンが遊べたり、ハドソンのアクションゲームではおなじみ(?)の雲の上ステージもあったりと、お遊び要素も盛り込まれています。
あまり語られませんが、ゲームの雰囲気にマッチした落ち着いたBGMもなかなかです。
全体を通して見ると、同社の『高橋名人の冒険島』っぽい雰囲気で、その流れは後年に発売された『ジャッキーチェン』(FC&PCE)にも引き継がれています。
リアルタイムで『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』を観ていた人には、オープニングの依頼シーンである「私だ!」の台詞や、「だいじょぶだぁ太鼓」等の数々の演出に懐かしくなる事必至です。
ただ、当時のハドソンはコロコロコミック中心に広告展開をしてたので、コロコロ読者が好きそうな鼻の付く下品なギャグ(おぼっちゃまくんとか)の演出には生理的に受け付けない人もいるでしょう。
筆者としては思い入れ関係なく好きな作品ですが、前述したとおり当時のゲームらしい嫌らしい部分もあるので万人には勧められません。流石に買ってまで遊ぶ価値があるとは言い切れませんが(古いゲームだけに入手が難しいですし)、毎週土曜午後8時を楽しみにしてた人(=筆者と同世代)なら機会があればやってみて欲しい作品です。
ゲームとは関係ありませんが、パッケージイラストにはファミ通の表紙で有名な松下進氏が担当し、二人の特徴をとらえたディフォルメ具合が素晴らしく、お気に入りのパッケージデザインの一つです。
(かなり余談ですが、『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』の前の時間帯に放映していた『クイズダービー(ロート製薬提供)』をたまに観てたのですが、未だに大橋巨泉を見ると「倍率ドン!」と言いたくなってしまう…あの頃の土曜日は格別だったw)
本作の海外版である『J.J. & Jeff』は、キャラクターを差し替えただけではなく、オナラ攻撃がスプレー攻撃に変更されています。倫理的な面での変更だとは思いますが、海外ゲームを国内で発売される際に、残酷描写で変更される話はあっても、オゲレツ描写で変更されたという話は聞かないので、本作での変更点は日本と海外の文化の違いを伺えます。