2011年08月

実家に帰省したついでに(?)、今回は地味ながらメガドラ界を支えたサン電子のメガドライブソフトの2タイトルをパッケージ画像と共に紹介。
 
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パノラマコットン(MD
 
セガのアーケードゲーム『コットン』の続編で、メガドライブのみで発売。ジャンルは3Dシューティングゲームで、開発は前作同様サクセス。
サン電子のソフトは自社生産ということもありハードケースは通常のものより小さいものを採用していましたが、本作のみ通常サイズを採用しています(但し、カートリッジの形状は他のサン電子のものと同じ)。
 
前作と踏襲したシステム(ショットを当てると効果がかわるアイテム、ため魔法、オプション攻撃など)が3Dの視点と相性が悪かったり、距離間が掴みにくかったりするなど、3Dシューティングとしては粗く感じます。見づらい画面構成で、慣れないうちはいつの間にかダメージを喰らっていることがあるので、ライフ制は正解だと思います。凝った作りのデモシーンは秀逸ですが、これなら『コットン100%』のように2Dシューティングとして発売して欲しかったです。
これをプレイすると、ショットと避けに徹した『スペースハリアー』(セガ)や『ナイトストライカー』(タイトー)が遊び易いバランスなのが分かる気がします。
 
それはそうとこのソフト、発売当初は出荷本数が少なく品薄ソフトとして有名でしたが、それに気をよくしたサン電子がすぐに再販対応してくれました。ただ、その時はかなりの本数が再出荷されたのか、すぐに値崩れを起こし、新品が1980円まで値段が下がりました(中古だと980円ぐらいで余裕に購入できた)。
私はその時に新品で購入したのですが、早期購入特典である「湯呑キャンペーン」の申し込み用紙が、期限が切れた後に発売された再販版でも封入りされていたのが疑問です。
でも、この申し込み用紙は元々封入りしているものなので、ある意味これがあって初めて「完品」だと思います。湯呑みはあくまでキャンペーン商品であって、ソフトの同梱物ではないですしね。
 
 
 
 
 
 
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スーパーファンタジーゾーン(MD
 
こちらも当時は品薄ソフトとして知られていましたが、専門誌などでの再販希望のラブコールを受け、めでたく再販されました。おかげで今では入手のしやすくなっています。
画像では3本ですが、実際は4本所有しています。
その他、Wiiバーチャルコンソールでの配信や、プレイステーション2SEGA AGES2500)版にも収録されているので、プレイするだけなら簡単に手に入るのは嬉しいところです。
 
 
 
 
 
 
おまけ
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安売り自販で見かけたので久しぶりにペプシドライを飲んだけれど(100円)、カロリーが通常のペプシより半分なのに、カロリーゼロのネックスよりも甘くないのはどういうこと?(笑)
 

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実家で撮影。
 
『モナコGP』は、1979年に稼働されたセガの同名アーケード版のアレンジ移植で、このSG-1000版は同機種の初期タイトルとして発売されました(詳しい発売日は1983年に発売されたこと以外は不明)。
ジャンルはレースを題材にした縦スクロールのカーアクションゲームです。
 
「安かったから」という理由で買ったら(スーパーポテトでは294円)、なんと3種類のバージョンを揃ってしまいました。別にコレクターだから揃えたのではなく、それどころか以前に買ったことすら忘れていたので、自分では気づかず3回購入していたようです。意識しなくてもバージョン違いで揃えてしまう私って一体…(笑)
 
ゲームの方は1983年のゲームとしても古いタイプですが、古き良きクラシックゲームとして遊べばそれなりに楽しめるかも知れません。フォーミュラカーよりも速い救急車とか、突っ込みところがたくさんありますしね(笑)
 
ところで気になるのですが、小箱版には2種のバージョン違いがあってパッケージに容量が記載されているのですが、初期版では「32K」、後期版では「24K」となっています。どちらが正しい表記なんでしょうか?
なお、発売時期によってタイトル画面や、コースの構成(難易度)が異なります。
 
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SG-1000マイカード版とプレイステーション2版。
マイカード版はまだ起動させていませんが、多分カートリッジ版と同じ内容だと思います。この『モナコGP』はSG-1000タイトルとしてはヒットしたのか、カートリッジ版もマイカード版も完品で500円程度で買えるので(まんだらけで420円で購入)、セガクラシックゲームに興味あれば(面白いかどうかは別として)押さえて損はない傑作です。
 
プレイステーション2SEGA AGES2500)版はアーケード版を現在の技術でアレンジ移植されたゲームです。
正直、この内容で定価2500円(税別)は高すぎです。アーケード版の完全移植をしなかったのは、当時のファンだけでなく、元のゲームを知らない人でも興味を持ってくれるようにアレンジをしたと思われますが、元が古いゲームだけに結果的にどっちつかずの中途半端な内容になっています。

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秋葉原でも滅多に入荷しないレアソフト『ドラえもん 夢どろぼうと7人のゴザンス』のステーショナリーセット。ジャンルはサイドビューのジャンプアクションで、ボス戦はジャンケンなどのミニゲームとなります。
 
私が東京に上京したその日(1996314日だったと思う)に秋葉原で新品1280円で購入しました。自分でもよく覚えているものだと感心してしまいます(爆)
 
ソフト単品ならどこでも見かけるのですが、ステーショナリーセットとなると出現率はかなり下がり、むしろ今では市場相場価格10万の『WWF-RAW』(下の画像のソフト)の方が余裕で見かけるぐらいです(笑)。
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ところでこのゲーム、アイテムに「コピーロボット」が登場します。「コピーロボットってパーマンじゃないの?」と思ったのですが、どうやらドラえもんの原作にもコピーロボットが登場したようです。

 
 

盆休みはコミケに行ってたので、先日の休みは一泊の帰省をしました(今は都内にいる)。
ちなみに、実家は神奈川の相模原市で(なお現在の実家の住所は私にもわからん…ネタじゃなくってマジ)、今住んでいるところから電車で片道500円(二回乗り換え)、時間にして70分程度で着きます。
 
今回は久々に家族に会うので、
 
 
父よ!
母よ!
妹よ!
 
生きてい
てくれ!
by ミッドナイトレジスタンス)
 
という心境でしたが、みなさん元気そうで何よりでした(笑)
 
実家にはエアコンがないのですが、田舎だけあって涼しいのなんのって。扇風機さえあれば十分です。
当日の夜は気温が22度だったので、都内と比べかなり過ごしやすかったです。
 
 
 
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ほとんどのメガドラソフトは実家に置いてあるので、帰省した時にプレイしようと思ったのが、テンゲン/東亜プランの『スラップファイト』。
秋葉原のゲーセンではそこそこ東亜シューを置いてあるのですが(究極タイガー、TATSUJINなど)、この『スラップファイト』はそれなりに知名度があるわりには滅多に稼働しないので、ここぞとばかりにプレイしました。
東亜プランの縦シューとしては珍しくボンバーが搭載していなく、『グラディウス』(コナミ)のようなパワーアップシステムを採用しているのが特徴で、このメガドライブ版はアーケード版の移植に加え、メガドライブオリジナルモードが搭載している(このモードでは、グラフィックやキャラクターやステージ構成などが全て新規となっていて、ウィングをボンバーとして使える)のと、両モードともに古代祐三氏が作曲を手掛けているのが売りとなっています。
当時は出荷本数が少なかったのでレアな存在でしたが、発売数ヶ月後には当時のメガドラシューティングとしては珍しい再販がされたので、今では比較的入手が容易だと思います(秋葉原ならすぐに見つかるはず)。シューティング好きで、お手軽価格なら抑えてもいいでしょう。
ただ、海外では日本以上にアーケード版の人気があったのですが、それにも関わらずメガドライブ版は日本のみの発売だったので、通販サイトやオークションだと海外のマニアが参入するのでかなり高額になる傾向です(実際、ヤフオクで韓国のコレクターに負けたことがある)。
 
 
 
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未開封ソフト
シルエットミラージュ(PS
リンダキューブ完全版(SS
 
実家に眠っていたソフトを撮影しました。どちらもかなり昔に新品1000円ぐらいで入手したのですが、プレイせずそのまま放置していたようです。こういった未開封ソフトが実家にはかなり眠っているので、実家探索はある意味ゲームショップの探索とそう変わりがありません。
市場にはなかなか出回らない当時の販促チラシとか雑誌とかたくさんありますしね(笑)
 
ちなみに『シルエットミラージュ』が未開封なのは、先行した発売されたセガサターン版で満足してしまったのが理由です。それ以外は全く理由がありません(笑)
 
そういえば、近年はゲハ板で批判の対象になりがちな「完全版」商法ですが、『リンダキューブ』の完全版がセガサターンで発売されるとのアナウンスがされた時は、プレステユーザーからの批判が少なかったように感じました(というか聞いたことはない)。当時のゲーマーは今と違って温厚な人が多かったのでしょうね。もしかしたらセガサターンなんて誰も相手にしてなかったのかも知れませんが(笑)

講談社総研(かつて存在した講談社のゲーム専門ブランド)が1993年の年末商戦に合わせて発売されたメガドライブ用RPGで、同社としては『ブルーアルマナック』(ホットビィ開発)、『騎士伝説』に続く、メガドライブ参入第三弾ソフトであり、同社のメガドライブソフト最終作でもあります。
同社の『ブルーアルマナック』はホットビィが得意としたSFを題材にしたRPGでしたが、今回は日本における王道ファンタジーを題材にしています。
かなり難産なソフトだったのか、制作発表から発売までの期間が長かったソフトとしても知られ(私が知る限り二年は掛かっている)、それだけに広告も専門誌に長く渡って掲載されたこともあり、今でも「アルナスよ!おまえの後ろに立つ影は誰だ!」のキャッチコピーが下手なイラストと共に記憶に残っているユーザーは多いかと思います。
 
RPGとしてはごくオーソドックスなドラクエタイプで、移動は見下ろし画面、戦闘はコマンド入力式のターン制(但し素早い順からコマンドが回ってくる)を採用しています。
パーティはイベントをこなすたびに増えていき、パーティは最大6人で、それ以上仲間が増えるとプレイヤーの自由にパーティを組むことができます。
 
開発が1990年頃から開始されたせいか、当時としては大容量に感じられた8メガビットという容量も、発売された頃にはすでに低容量(少なくともRPGとしては低容量)で、当時の基準としてはシナリオ的なボリュームには申し分はないものの、グラフィック面に関しては8ビット機のRPGのようなしょぼさでした。
シナリオも大して盛り上がりもなく、今でも記憶に残っているイベントといえば、怪しい宗教集団が登場したり、ガンダムのパロディーが使われていたり、ラストの演出(後述)が印象に残ったぐらいです。
音楽面に関しては、当時メガドライブ界で活躍していたクリエイター岩垂徳行氏が手掛けただけあって(奇しくも講談社総研のタイトルは全て岩垂氏が担当している)、見た目のグラフィックに反して無駄に大作感があります(笑)。
 
しかし、見た目以上に致命的だったのが、極端なまでのゲームバランスの悪さ。フィールドで出現する敵が恐ろしいほどまでに強く、主人公の最大HPに対し、一撃でその倍を超えるダメージを与えてくる敵が頻繁に登場し、その上、敵から逃げられる確率は半分あるかどうかの低確率。しかも主人公たちがある程度レベルが上がると弱い敵が一切出現しなくなるシステムのせいで、常に強い敵との戦闘を強いられます(弱い敵と戦えないということは、お金を手に入れる手段も限定される)。
こまめにセーブすれば問題はないのですが(特に一瞬で全滅する可能性が高い序盤は戦闘を一回か二回終わらすたびにセーブが必要)、本作はセーブのバンク数が一つしかないので、もしレベル上げや買い物などで失敗をした場合、最悪ハマり状態となり、最初からやり直す羽目になります。シビアすぎず、ある程度の自由度はありますが、それでも最初から計画的なプレイを要求されます。少なくとも無駄遣いプレイは厳禁です。
スタッフロールでは、きちんとテストプレイヤー、及びバランステスターがクレジットされていますが、彼らは最後までプレイしたのか疑問に思います。テストプレイヤーの場合、嫌になるほど繰り返しプレイする必要があるので、プレイしているうちに感覚がマヒしていたんでしょう。その割に、終盤の中ボスに直接攻撃をすると画面がフリーズするという、誰でもすぐに気づくレベルのバグがあるのですが、アレは一体どうなんでしょうか?(笑)
 
本作独自の施設として、オークション会場やレンタルショップがあるのが特徴ですが、基本となるゲームシステムはオーソドックスなまでに古臭く、グラフィックは水準以下、ゲームバランスは酷いと、当時どころか、例えメガドライブ初期に発売されたとしても評価は低かったと思います。他にも、せっかく用意された戦闘シーンのAIモードによる学習機能も、上手く戦闘に反映しているとは思えず、長い開発期間を設けていながらも完成するメドが立たず、やむを得ず年末商戦に合わせて強行販売をしたのでしょう。
 
なお、このゲームが発売される10日前には、メガドライブにおける人気RPGシリーズの最新作『ファンタシースター 千年紀の終わりに』(セガ)が発売された為、大抵のユーザーにとっては目立たずにいつの間にか発売された印象を持っていたと思います。しかも、『ファンタシースター 千年紀の終わりに』は当時大容量の24メガを使用しただけあってグラフィックや演出はかなり派手だったので、一昔前のクオリティだった『魔天の創滅』は、比較するまでもなく厳しいものがありました(しかも数ヶ月後にはスーパーファミコンで『ファイナルファンタジーVI』が発売されたので、他機種ユーザーにとっては全く眼中になかった…はず)。しかも、パッケージイラストもかなり地味なものだったので、店頭で見かけてもスルーをした人は多かったと思います(講談社系列の会社なら絵が上手い人はたくさんいただろうに…)。
当時高校一年生だった私も、『ファンタシースター 千年紀の終わりに』は発売日に買ったものの、流石にこれをリアルタイムで買う気にはなりませんでした…。実際、リアルタイムで買った人が少なかったようで、『BEEP!メガドライブ』(ソフトバンク刊)の読者レースでは最低投票数である10票すらもなかなか集まらなかったようです。
 
私が本作を買ったのが発売から結構経った後で、19965月にメッセサンオー秋葉原店で行われた「メガドライブ最後の市」のイベントで、『雀皇登竜門』(セガ/ゲームアーツ)と一緒に購入しました。
買った理由は、新品980円という安さもそうですが、『メガドライブFAN』(徳間書店刊)のライターがあまりにもの難しさでクリアーを断念したことが一番の決め手となりました。当時はまだ18歳ということもあり「プロのライターが挫折するほどの難易度なら是非挑戦したい」と、若さならではの無謀な意欲がありました(笑)。
メガドライブソフトとしてはマイナーだけに、本作には公式攻略本が存在しなく、また90年代はまだ今のようにインターネットが一般的ではなかった(もちろんiモードといったケータイでネットが見られる環境もなかった)ので、攻略サイトといった便利なものが存在せず、自力でクリアーするしかありませんでした。攻略同人誌を作るようなサークルも当時はなかったですし…。逆にそれがゲーマーのハートを釘付けしました(笑)。
 
厳しいバランスの中で何百回とリセットしたり、わかりにくいフラグ立てのせいで何度も同じところを行ったり来たりしながらも、何とかエンディングを迎えることができました。確かに問題点が多い作品ではありましたが、カートリッジメディアだけに読み込みがなく、画面切り替えの処理速度もそこそこ速く、フィールド上ではBボタンを押しながら方向キーを押すと通常より速く歩けるので(要はBダッシュ)、繰り返しリセットもそこまで苦ではありませんでした(少なくとも一歩歩くのに一秒近く掛かる『スーパーモンキー大冒険』『星をみるひと』に比べれば遙かにマシ)。
 
苦労の末辿りついたエンディングは…物語的にはこれからというところで幕を閉じるものでしたが(『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』のように黒幕が登場したところで唐突に終わる)、ここまで押したリセット回数が多かっただけに達成感はかなり大きかったです。
あれからこのソフトを中古で2本買ったのですが、そのどれもがラスト直前のセーブデータだったので、クリアーした人は意外にも多かったと思われます。
「メガドライバー」という呼び名がある通りメガドライブユーザーはディープなマニアが多いことで知られていますが、それと同時にマゾゲーマーも多いんでしょうね。少なくとも、攻略サイトを利用しても、かなりの忍耐力がなければクリアーすることはまず不可能に近いです。
 
個人的には苦労した分、思い入れのあるゲームではありますが、「もう一度クリアーしろ」と言われると、多分断ると思います(笑)
 

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